横浜の心療内科

家の鍵をかけ忘れていないか、ガスの元栓を閉め忘れていないか、外出先で気になってしまうという体験は誰にでもありますが、このような不安がひどくなり何度も確認しないと気がすまない、ついには出かけられなくなるというように、日常生活に支障をきたす場合は、「強迫性障害」を疑ってみて下さい。

◎どのような病気でしょうか

強迫性障害の症状には、「自分でもばかげている」と思いながらも、どうしても浮かんできてしまう不快な考えにとらわれてしまう強迫観念と、その強迫観念を取り除き、不安を打ち消すために独自の動作や行為を繰り返す強迫行為があります。
例)

・不潔に対する恐怖・・・

他人や動物など周囲のものに自分が汚染されるという強迫観念から、汚染を避けようとしたり、洗浄行為をくり返したりする。

・自分や他人を誤って傷つけてしまうのではという不安・・・

自分が望んでもいないのに、誤ってまたは無意識に他人を傷つけてしまうのではないかと強く心配してしまう。

・物の左右対称性、順番、正確さが気になる・・・

左右対称であることや正しい順序など、一定のルールを守って物が存在することを追及せずにはいられない。

◎強迫性障害の原因は何でしょうか

はっきりした原因はわかっていませんが、脳の一部における機能異常が指摘されています。この場所は無意識的な思考をつかさどっていて、汚れたときに反射的に手を洗ったり、外出時に戸締りを確認したり、いつもと違うものに注意を向けるなどの機能をつかさどると言われています。この機能には脳内神経伝達物質の1つであるセロトニンが重要な役割を果たしており、そのバランスが崩れると強迫症状が出現するとされています。

◎強迫性障害はどのように治療するのでしょうか

強迫性障害には、薬物療法が非常に有効です。原因の1つと考えられている、脳内セロトニン系のバランスを調整する働きを持つ薬物(抗うつ薬など)を使用しますが、最近はセロトニン系だけに選択的に作用するSSRI(選択的セロトニン取り込み阻害剤)を第一選択とすることが多いようです。
また薬物療法と並行して、精神療法の一つである認知行動療法を行う場合もあります。